HOME > 活動紹介 > 美容教員勉強会・一般社団法人全国動物教育協会 設立総会・懇親会のご報告

美容教員勉強会・一般社団法人全国動物教育協会 設立総会・懇親会のご報告

美容教員勉強会の様子 (講師:神里洋先生)

 

一般社団法人全国動物教育協会 設立総会のご報告

平成23年11月5日に、任意団体全国動物教育協議会が、法人格を取得し、一般社団法人全国動物教育協会(会長下薗惠子氏)として設立総会を開催した。この協会は、動物に関わる職業の魅力の向上、動物業界の発展、動物を取り巻く環境の向上を目指し、動物系専門教育機関(専門学校、専門校)同士の交流を深め、教育の充実に努めることを目的に設立されました。設立総会では日本獣医師会山根義久会長をはじめ動物業界の重鎮や官公庁から担当責任者より祝辞があり、基調講演として環境省動物愛護管理室の西山理行室長より基調講演が行われた。設立総会に引き続き御披露目の懇親会が催され多くの関係者が出席して盛大に執り行われた。


下薗惠子

山根義久氏

佐々木勝憲氏

西山理行氏

下薗惠子 (一般社団法人全国動物教育協会 会長)

本日は、ご多用の中、一般社団法人全国動物教育協会の設立総会にご参席いただき、有難うございます。
動物系の教育機関の歴史は40年ほどになり、今では120校を超す教育機関があり、動物系教育機関は成熟期を少し過ぎてしまったような危機感を感じます。そのような折、顧問で犬界の重鎮で有られます瓜生さんによって呼びかけて頂き、また日本動物看護職協会の発足式で、本日ご来賓の山根先生より教育機関の集合体が無いというご指摘に後押しされ、協議会を発足させていただきました。
動物看護職の資格制度化により、公的資格・国家資格への大きな一歩が踏み出されました。しかし、これからが本番です。
教育機関のすべてを網羅することは不可能ですが、各校が交流を深め、教育機関の目的であります、動物に関わる職業人の職の魅力を増し、動物業界の発展を目指し、動物の環境を向上させる大目的には、どの学校も異論なく集結できることであります。
一般社団化の意味を全うすべく、今後は更に教育機関の交流の輪を広め、そして大同で突き進むべきことには果敢に挑戦することもこの協会の使命と思います。
是非、今後とも教育機関の皆様にはご協力をいただき、より一層のご支援とご指導を賜れますことをお願い申し上げ、ご挨拶に代えさせて頂きます。

山根義久氏 (社団法人日本獣医師会 会長)

この度は、一般社団法人全国動物教育協会設立総会にお招きいただき有難うございました。日本獣医師会としても、なかなか看護師の教育、高位平準化には手付かずの状態でした。そこで、第一に全国の教育機関の取りまとめと、看護師たちの制度化、これを達成しなければ将来、チーム医療の確立はありえない、と考えました。皆様の絶大なるご支援のもと、五つの認定団体、協議会の素晴らしい一致団結でこの日を迎えることができました。皆様の努力が結ばれますよう、大同団結し、頑張って戴きたいと思います。

大島照明氏 (社団法人ジャパンケンネルクラブ 専務理事)

本日はおめでとうございます。設立にご努力なされた下薗会長や関係者の皆様に、深く敬意を表させて戴きます。実は動物に触れることで、「幸せホルモン」なるものが分泌され、ペット産業は健康産業であるとも言われます。その産業の中で、専門学校で教育を受けた方々は、非常に期待されている状況です。全国動物教育協会との連携を強化し、共に社会を支えていきたいと思います。本協会の今後のご発展をお祈りいたしております。

太田光明氏 (一般社団法人日本動物看護職協会 会長)

三年近く前、山根会長から直々にお声掛け戴き、なんとか協会を立ち上げ、成功させていこうとお話をいただきました。動物看護職を公的資格にすることは、私の役目と思っています。その中、国の考えが変わってきた、追い風が吹いてきたように感じております。今後は、共に頑張って公的資格を実現してまいりたいと思います。 本日はまことにおめでとうございます。

佐々木勝憲氏 (農林水産省消費安全局畜水彩安全管理課小動物獣医療担当 課長補佐)

二年前、発足いたしました全国動物教育協議会におかれましては、一般社団法人全国教育協議会として、新たな船出をされましたことを心よりお喜び申し上げます。
農林水産省としても、昨年、獣医療を提供する体制の整備を図るための、基本方針を発表いたしました。方針を進めるにあたり、獣医師にかかわらず、小動物獣医療の実践の場でご活躍されている動物看護職の方々のお力が不可欠です。貴会におかれても、教育を通して動物看護職の方々の養成と、質の向上にご尽力戴きたくお願い致します。貴会のますますのご発展をお祈り申し上げご挨拶とさせて戴きます。

圓入由美氏 (文部科学省生涯学習政策局生涯学習推進課専修学校振興室 室長)

文部科学省でも、少子化で学校側もとても厳しい状況下にあると認識しております。
ますます教育に対する、専門性、質の向上等が求められますので、今後もご指導させて戴きたいと考えております。また、学生には奨学金にて、学校そのものに対しても、いろいろなご支援をしてまいりたいと考えております。皆様がこういう場をとおして社会に応えて戴けます事を、とてもうれしく思います。今後ともいろいろな面でご支援させて戴きたいと思い、貴会のますますのご発展を、お祈り申し上げ、お祝いのお言葉に代えさせて戴きます。

基調講演 西山理行氏 (環境省自然環境局総務課動物愛護管理室 室長)

動物愛護法とは皆様も良くご存じと思いますが、「動物を大切にしよう」という理念を柱に一部具体的な規制法も含む、少々変わった法律となっております。
犬猫の殺処分の推移は右肩下がりとはなっていますが、現在23万頭と数は減っておりますがまだまだ重い数字です。見直し、法改正については「動物の深夜販売(展示)」の禁止「老犬療養ホーム」「災害対応」など、様々な問題を11月中に小委員会にてとりまとめ、国会へ提出する予定です。東日本大震災への対応としては、今後、警戒区域からの非難が最も大きな問題ではありますが、「緊急災害時動物救援本部」「現地対策本部」などにより対応しております。警戒区域内の実態としては、現在、外部被ばくにより除染対応しなくてはならない犬猫はおらず、区域内より犬、約300頭、猫、約200頭を保護しております。
今後も引き続き各部署と連携し、支援をつづけてまいる所存でございます。

懇親会の様子